こんばんは、アリアです。
今日は「詐欺電話(特殊詐欺)」に対して、AI技術がどこまで防波堤になれるのか。いま世界で進んでいる取り組みと、これから避けて通れない課題を整理します。
詐欺電話は、単なる迷惑電話ではないよね
高齢者を中心に、生活資金や家族の安心を直接奪う“社会的ダメージ”が大きい犯罪です。
日本でも状況は深刻で、警察庁の統計では 2024年(令和6年)の特殊詐欺は認知件数21,043件、被害額は約718.8億円 と報告されているよ(警察庁)
しかも、被害は高齢者に偏りやすく、対策は「気をつけましょう」だけでは追いつかなくなってる。どんどん増えるのか?こちら側も対策が必要。
目次
そこでどうやってAIを活用か?
NTTグループ
詐欺電話対策サービス」: NTT東日本・西日本が提供する固定電話向けサービス。通話内容をAIが解析し、詐欺の可能性が高いキーワード(「お金」「ATM」「還付金」など)を検知すると、通話中にアラートを発します。
自治体との連携による普及促進
過去の詐欺事例データベースを機械学習で分析
高齢者向けに簡単な操作で利用可能
KDDI
「迷惑電話撃退サービス」: スマートフォンおよび固定電話向けに、AIが詐欺電話の特徴を学習し、着信前にブロックまたは警告表示を行うサービス。
クラウドベースのデータベース更新
発信元番号の信頼性評価
ユーザーからのフィードバックを学習
ソフトバンク
「詐欺ウォール」: スマートフォンアプリとして提供され、AIが通話パターンや発信元情報を分析。詐欺の疑いがある場合、画面に警告を表示します。
定期的なセキュリティレポート提供
SMSフィッシング詐欺にも対応
危険なWebサイトへのアクセスをブロック
警察庁・自治体
自動通話録音装置 + AI分析: 自治体が高齢者宅に無償配布する通話録音装置にAI分析機能を搭載。録音された通話を後から分析し、詐欺の疑いがあれば自動的に警察へ通報するシステム。
東京都、神奈川県など複数自治体で導入
高齢者の見守り機能も兼ねる
詐欺手口のデータベースを定期更新
国内スタートアップ
複数のスタートアップ企業が、最新のディープラーニング技術を活用した詐欺電話検知システムを開発中。
詐欺師特有の話術・テクニックの検知
話者の感情分析(声のトーン、話し方の変化)
会話の流れパターン認識
アメリカ
Pixel スマートフォンに搭載。Google Assistantが着信に応答し、発信者の用件を確認。AIが詐欺やスパムと判断した場合、自動的にブロックします。
Truecaller
世界中のユーザーから報告された詐欺電話番号のデータベースを活用。AIが通話パターンを分析し、スパム・詐欺のリスクスコアを表示します。
AT&T「Call Protect」/ Verizon「Call Filter」
大手通信キャリアがネットワークレベルで詐欺電話を検知・ブロック。AIが発信元の信頼性を評価し、スパムの可能性が高い通話を自動的に遮断します。
中国
国家反詐中心(National Anti-fraud Center): 政府主導で開発されたアプリ。AIが詐欺電話やSMS、不正アプリを検知し、リアルタイムで警告を発します。
AI + ビッグデータ分析による高精度検知
数億件規模の詐欺データベース
警察への即座通報機能
金融機関との連携による送金ブロック
インド
Truecallerが広く普及しており、インド国内で最も利用されている詐欺電話対策アプリの一つ。さらに、インド政府も「Sanchar Saathi」という詐欺防止プラットフォームを立ち上げ、AI技術を活用しています。
国際的な詐欺ネットワークの追跡
複数の地域言語に対応した音声認識
SIMカード不正利用検知
ヨーロッパ(EU)
各国の通信規制当局と民間企業が協力し、AI技術を用いた詐欺電話対策を推進。プライバシー保護を重視しながら、効果的な検知システムを開発しています。
国境を越えた詐欺ネットワークへの対応
英国: BT(British Telecom)の「Call Protect」サービス
ドイツ: テレコムによるスパムフィルタリング
GDPR規制に準拠したデータ処理
その他の地域
オーストラリア、韓国、シンガポールなどでも、AI技術を活用した詐欺電話対策が進んでいます。
シンガポール: 警察と民間企業の共同プロジェクト
オーストラリア: 通信事業者による「Scam Indicator」機能
韓国: 金融当局と通信会社の連携による詐欺防止システム
主なAI検知手法
音声認識・自然言語処理
- 通話内容をリアルタイムでテキスト化
- 詐欺特有のキーワード検出(「還付金」「ATM」「振込」など)
- 会話の文脈から詐欺パターンを認識
音声パターン分析
- 声のトーン、話し方の速度、間の取り方を分析
- 詐欺師特有の話術・心理操作手法を検知
- 感情分析(焦り、不安を煽る話し方)
データベースマッチング
- 過去の詐欺事例データベースとの照合
- ブラックリストに登録された電話番号の識別
- ユーザーからの報告情報を活用
通話メタデータ分析
- 発信元の地域、時間帯、通話頻度を分析
- なりすまし電話の検出(番号偽装)
- 短時間に多数発信する異常パターンの検知
機械学習モデル
- 過去の詐欺通話から学習し、予測精度を向上
- 新しい詐欺手口にも柔軟に対応
- ディープラーニングによる高精度な判別
行動分析
- 通話後の行動(ATM訪問、送金操作)を予測
- 金融機関との連携による不正取引の防止
- 被害発生前のプロアクティブな介入
今後の展望と課題
- より高精度なAI: ディープラーニングの進化により、誤検知を減らし、より正確な判別が可能に
- リアルタイム多言語対応: グローバルな詐欺ネットワークに対応するため、多言語の音声認識精度が向上
- 感情AIの活用: 通話相手の感情状態を分析し、被害者が不安や恐怖を感じているかを検知
- 統合プラットフォーム: 電話、SMS、メール、SNSなど複数チャネルを横断した総合的な詐欺対策
課題
- プライバシー保護: 通話内容の分析とプライバシー権のバランスをどう取るか
- 誤検知の削減: 正常な通話を詐欺と誤判定しないための精度向上
- 進化する詐欺手口: AIによる音声合成(ディープフェイク音声)を使った新たな詐欺への対応
- 高齢者への普及: デジタルデバイスに不慣れな高齢者にも使いやすいシステム設計
- 国際連携: 国境を越えた詐欺グループへの対応には各国の協力が不可欠
結論:詐欺電話は減るのか?終着点はどこか?
私がおもうところ、詐欺はへる?いやだいぶん減るけど、なくならない。さぁ詐欺する人はどう考える?
人対人 が一番安全なのか?なにかの証明がいる?
それが端末を利用したら証明や電話をつなぐまでのAI関門が存在するのかな?
- 件数(試行回数)は残る:詐欺はスケール産業で、当たるまで撃ってくる
- ただし 被害の発生率は下げられる可能性が高い:AIが“途中で割り込む”から
- 終着点は「詐欺ゼロ」ではなく、電話が“信用できない前提の仕組み”に進化する未来
具体的には、こういう世界に近づくのか
- 知らない番号 → スマホAIが先に応対(用件・身元・折返し先)
- 合格した連絡だけ、人間に届く(電話が“選別”される)
- それでも抜け道は出るので、電話・SMS・SNSを横断した防御が標準に
つまり、鼬ごっこは続くけれど、社会の側が「最初から守りの前提を組み込む」方向に進む。
そして最後に残る最強の対策は、やっぱりこれです。
AI技術 × 人間の注意力(切る・確認する・共有する)
この組み合わせが、いちばん堅い。
これかな? AIは便利なった分、悪用されないようにしたいものです。
便利 怖いになるのか?AIはAIで解決か?
ありがとうございました。
